今 思うこと

TOMのページ

2011年03月23日 17:43

3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震により、
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災された皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

当時、私は工房でバルサを削る作業をしていました。
突然今まで経験した事の無い強い揺れを感じ、
椅子から立ち上がる事が出来ず、作業台にしがみつきました。
その間、目の前に置いてある水槽の水面が大きく揺れ、
ついに溢れ出し、床がびしょ濡れになりましたが、
ただただ、揺れが静まるのを待つしかありませんでした。
幸い、水槽・PC・プリンターなど、重要な物は固定してあったので
大事には至りませんでした。
自宅に戻り家内の無事も確認しほっとしましたが・・・・
その後、テレビに映し出された被災地のライブ映像は
皆さんもご存じの通り、衝撃的なものでした・・・・・

それから一週間ほどは、色々と思う所があり、
仕事にも身が入らず、
「 こんな時期にルアーなんて作っていて良いのか? 」
と、考えることも有りました。今、自分に何が出来るか?
おそらく皆さんも考えていると思います。

被災地の方のために節電を心掛ける。
無駄な買占めをしない。寄付や献血など
とてもいいことだと思います。
私の仕事場の工房も
照明を間引きしエアコンを控えております。
自宅の照明は全てLEDです。

被災地の方ために何かを控えたりすることは大事ですが
それに加えて、ちょっと考え方を変えてみると
私たちのような、直接被害にあっていない地方の人は
落ち着いて、「 いつもの生活をする 」と
いうことも大事ではないでしょうか?

現在にぎやかなイベント事はすべてといっていいほど中止になり
お店も照明を減らし営業時間を短くし、
全国的に自粛ムードになっていますが
極端にエネルギーを使うものでないものは
行ってもいいのではないでしょうか?

すべてを控えることが被災地の、
またそれ以外の人にとっていいことなのでしょうか?

先日、ある釣り場のオーナーと話をした時、
「 釣り場に被害は無かったけど、交通事情や自粛ムードで、
お客さんが来てくれない。 でも、しょうがないね~ 」と、
あきらめて話していました。
こういうことはどうなんでしょう?

これからずっとこのように何もできない暮らしがいいことなのでしょうか?
子供はどこかに遊びに行きたいだろうし、
旅行が楽しみの人も
食べることが好きな人もいると思います。
そして世の中には観光や娯楽、外食産業などで生活をしている人も
たくさんいます。 みんながそのように消費をしなくなってしまったら
その人たちの生活はどうなるのでしょう?

できる節約はしながら「 いつもの生活 」に戻って遊んだり、
ちょっと贅沢をしたりして
消費をするのも大事なことではないかと思うのです。

災害復興は長期戦です。原発や燃料不足などが落ち着いたら、
こんな経済協力も災害の復興の後押しに必要だと思います。

私も今日から、もう一度初心に返り
より良い製品をユーザーの皆さんにお届け出来る様に
精進していくつもりです。よろしくお願いいたします。


                    高木 常雄



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